トイレ紙

新型コロナウイルスには手洗いやうがいが最も予防については効果的とされているが、皆さんはどれほどやっているだろうか。自分はいつもより念入りにやるようにはなったが。

また今回の件で、マスクが店頭から姿を消す、何故かトイレットペーパーなどといった紙製品も同時に買い占めが起こっているという報道も見られるのである。日本でもデマの拡散元が特定されたと少し話題にもなったが、その投稿以前から買い占めが起こっていたのでは?という声も見られるのが気になった。

今回は「そもそも、トイレットペーパーに関するデマはどこが発信源なのか?」について調べてみたのである。ネトウヨとはあまり関係ないかもしれないが、「など」の文字が付いているから、たまには少々脱線した話でもしよう。

 

紙不足でトイレットペーパーが消えるというデマの震源地は、台湾だった!?

 

トイレットペーパーの不足についてはTwitterで調べると、2月初めごろにはまだ発生しておらず、せいぜい「マスクの買い占めがまるでかつてのオイルショックでのトイレットペーパー買い占めを連想させる」といったものが見られる程度であった。

 

コロナ問題でのトイレットペーパー不足が初めて報道が見られたのは、202026日の香港である。AFPBB Newsでは以下のように報道されていた。

トイレットペーパー不足のうわさ拡散、香港で買い占め騒動

https://www.afpbb.com/articles/-/3267055

日本より早い5日の時点で、香港ではトイレットペーパーの噂が拡散しており町中でトイレットペーパーを買おうと人が殺到し、感染を拡大させる懸念があると政府が発表していることが報道されていた。

 

そこからしばらく経って、台湾でも同じくトイレットペーパーの買い占め問題が起き、デマを広めた人が逮捕されるというニュースもあった。フォーカス台湾という台湾のニュース会社が2020210日に報道したニュースがこちらである。

店頭からトイレ紙消える 「マスク製造で原料不足に」誤情報拡散/台湾

http://mjapan.cna.com.tw/news/asoc/202002100004.aspx

報道によると、台湾に住む女性3人が、マスクの増産によって紙不足が起こるのではないかという考えをLINEFacebookに投稿したのが始まりで、この誤情報拡散によって買い占めが発生したということで警察の取り調べを受けた…というニュースである。

このニュースが報道された時点ではまだ日本にまでは広がっていなかったためか、さほど大きな話題にはならず、5ちゃんねるでもスレは少し立っていたものの大した伸びではなかったといった感じである。

 

しかしなぜ、この時点でデマと発覚し逮捕者まで出たにも関わらず、この後日本だけでなく世界各地にデマが広まってしまったのだろうか。このニュースが早い段階でもっと大々的に取り扱われていればデマをけん制できたのではないか…と考えるのは結果論なのだろうか。

これが、自分が調べた範囲での、トイレットペーパー不足デマの震源地や誕生していった背景についてである。しかし、台湾はIT担当大臣をはじめとして情報産業やプログラマーなどの高度なスキルを持った人が政府の要職におり、コロナへの対応も素晴らしかったと称賛される一方で、こんなことも発生していたのかと思ってしまうのである(脈絡がないぞと言われてしまうかもだが、僕自身は関連のありそうなものと感じたんだからしょうがない)

それと、今回はサムネイルはいつもはいらすとやの使用が多かったのでたまには変えてみようと思って、自宅にあった未使用のトイレットペーパーを写真にした。