ネトウヨなど発掘所

インターネットで見かける政治関連の噂やコピペなどの出所などを調べてみるサイトです。

余命三年時事日記といえば、頭の悪い高齢者ネトウヨたちを扇動し、900以上の懲戒請求を弁護士に送り付けた迷惑なブログとして有名である。

そんな余命ブログの、立ち上げた当初の姿はどんなものだったか、調べてみた。

 

このブログは何回か代替わりしているようで、初代のブログはSo-netにて作られたということが、5chの余命スレを遡ることで判明した。

http://kt-yh6494.blog.so-net.ne.jp/

このころは「余命3年時事日記」と、数字が三ではなく3であったらしい。

当然今では閲覧不能であるが、やはり魚拓などを使えば当時の姿を見ることができる。

https://web.archive.org/web/20131211004202/http://kt-yh6494.blog.so-net.ne.jp/2012-08-16

これが「余命3年時事日記」の、一番最初の投稿である。

最初の投稿は文字数も少ないので、スクショにしたのがこちらである。

 初代余命

ユーザー名の「かずくん」とは羽賀芳和のことを指していたのかと、今思えば推測してしまうところである。

 

次回に続くとあるが、その次回とは以下の記事だ

https://web.archive.org/web/20131211004157/http://kt-yh6494.blog.so-net.ne.jp/2012-08-17

初代余命2

これらが、後に「ハンJ」誕生のきっかけとなったブログの始まりとなったのだ。

第二話

https://web.archive.org/web/20090124190619/http://mai-net.ath.cx/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=original&all=1507&n=2#kiji

ここからは、主人公が登場する。

【伊丹 耀司 二等陸尉(33歳)はオタクであった。現在もオタクであり、将来もきっとオタクであり続けるだろうと自認している。

『オタク』と言っても、自分でSS小説を書いたり漫画を描いたり、あるいはフィギュアやSD(スーパー・ドルフィー)をつくったり愛でたりするという、クリエイティブなオタクではない。もちろん初音○クを歌わせたりもできない。

他人が「創ったり」「描いた」ものへの批評や評価を掲示板に投稿するという、アクティブなオタクでもない。

誰かの書いた漫画や小説をただひたすらに読みあさるという、パッシブな消費者としての『オタク』であった。

夏季と冬季のコミケには欠かさず参加するし、靖国神社なんかには一度も行ったことがないが中野、秋葉原へは休日の度に詣でている。

官舎の壁には中学時代に入手した高橋留美子のサイン色紙と、平野文のサイン色紙が飾られていて、本棚には同人誌がずらっと並んでいる有様だ。法令集や教範、軍事関係の書籍はひらくこともないからと本棚にはなくて、新品状態のままビニール紐でしばりあげて押入の中に放り込んである。

そんな性向の彼であるから、仕事に対する態度は熱意というものにいささか欠けていた。例えば、演習の予定が入っていても「その日は、イベントがありまして…」と臆面もなく休暇を申請してしまうというように。

彼はこう嘯く。

「僕はね、趣味に生きるために仕事してるんですよ。だから仕事と趣味とどっちを選ぶ?と尋ねられたら、趣味を優先しますよ」

そんな彼が、よーも自衛官などになったものだと思うのだが、なっちゃったのだから仕方ないのである。

そもそも彼のこれまでは、『息抜きの合間に人生やっている』と言われるに相応しい物であった。(出展元ネタ/『究極超人あ~る』より)】

 

これが主人公の大まかなプロフィールらしい。

彼が自衛隊へと入った経緯は、学校での成績が可もなく不可もなくという状態が続いており、就職にあたっていろいろ迷った末になんとなく自衛隊の門を叩き、現在に至る。といった感じであった。

 

【「くそっ!このままでは、夏○ミが中止になってしまう」】

銀座事件といわれる大惨事に対し、彼はこう思ったとある。オタクである彼は門の向こう側が異世界だと即座に見抜くことができ、対策を考えることができたという。【その後の彼の活躍は、朝○新聞ですら取り上げざるを得なかったほどである。】だとか。

 

政治家たちも混乱し、自衛隊も満足に動けない中、伊丹がまず行ったことは

【そんな中で伊丹は、付近の警察官を捕まえて西へ指さした。

「皇居へ避難誘導してくれ!」】

避難民たちを誘導する先の提案であった。皇居はかつては江戸城という物であり、戦から複数の人間を守るうえでは役に立つだろうという判断だ。

【伊丹は、指揮系統からはずれた警察官や避難した民間人の協力を仰いで、皇居へと立て籠もった。皇宮警察がやかましかったが、これも皇居にお住まいの『偉い方』の『お言葉』一つで鎮まった。】

そしてこれにより多くの人命を救ったと評価された彼は【それまでの数時間、数千からの人を救ったという功績が認められ、伊丹は防衛大臣から賞詞を賜り、二等陸尉へと昇進することとなった。】

 

 

その後もゲートからの襲撃は続いた。攻撃は3回目となったが、自衛隊の活躍により戦いは膠着状態になっていた。

ゲートの向こう側はどうなっているか? これを解明しない限りは事態の収束はないだろう。誰かが調べに行く必要があるのだが。

ここで「檜垣三等陸佐」という新キャラクター登場。彼は、伊丹に調査を命令する。もちろん1人ではなく、合計6人の舞台で行けという命令だ。可能であれば和平交渉もしてこいと言われてしまった。

 

【ポリポリと伊丹は後頭部を掻くのだった。】

 

 

ちなみに、小説の一番最初にあったキャラクター紹介などのコーナーにては、感想や連絡などを送信するためと思われるメールアドレスも見つかった。

mailto:takusan-todoku@hotmail.co.jp

これを掲載しても大丈夫かなとは思ったが、かつては何年もの間一般公開されていたんだし、今はたぶん使われてないだろうから、まあいいだろうと思ったので掲載してみた。

第一話

 

原文ママの部分は、【】で表現する

https://web.archive.org/web/20090124190523/http://mai-net.ath.cx/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=original&all=1507&n=1#kiji

 

【平成××年 夏

その日は、蒸し暑い日であったと記録されている。

気温30℃を越え湿度も高く、ヒートアイランドの影響もあって街は灼熱の地獄と化していた。

にもかかわらずその日は土曜日。多くの人々が都心へと押し寄せ、行楽や買い物を楽しんでいた。

午前11時50分。

陽光は中天にさしかかり、気温もいよいよ最高点に達しようとした頃、東京都中央区銀座に突如『異世界への門』が現れた。

中から溢れだしたのは、中世ヨーロッパ時代の鎧に似た武装の騎士と歩兵。そして……ファンタジーの物語や映画に登場するオークやゴブリン、トロルと呼ばれる異形の怪異達だった。】


このようにして「ゲート」の物語は開始される。タイトルにもある「ゲート」とは、この異世界の門のことである。

突如現れた異世界の門から出現した化け物たちは来るなり無差別殺人を開始し、東京は一瞬にして地獄となったとのことだ。

そしてこの件は「銀座事件」と後に呼ばれるようになった。

 

この非常事態対策の国会が開かれ、時の総理大臣「今泉内閣総理大臣」が答弁する。

突如現れた正体不明の門、向こう側の地理などの情報も一切分からないので、門の向こうは「特別地域」と称し、日本国内であり、化け物たちはわが国の未開の土地の住人であったと仮定し物事を進めようとのことだ。

この状況を打破するには門の向こう側に行くしかない。そして、相手が無差別殺人をする危険な存在である以上、こちらも相応の武装をしなければならない。つまり自衛隊を派遣するとのことだ。

【なにも、危ないところへわざわざ行く必要はない。いっそのこと、門が二度と開かれることのないように破壊してしまえばよいという意見が、共産主義者党や社会主義者党から出ているが、ただ扉を閉ざせばこれで安全だと言い切れるのだろうか。】

門が開くのは今回だけとは限らない、次はあなたの家の前かもしれない。そして、被害者への補償はどうすればいいのか。向こうにも文明のようなものがあると思われるので、現地へ向かい権力者と交渉するのだ。被害者の賠償金も門の向こう側の彼らからいただこう。

【『特別地域』自衛隊派遣特別法案は、共産主義者党及び社会主義者党が反対するなか、衆参両議院で可決された。

なお、アメリカ合衆国政府は、「『門』の内部の調査には、協力を惜しまない」との声明を発表している。今泉内閣総理大臣は「現在の所は必要ではないが、情勢によってはお願いすることもありえる。その際はこちらからお願いする」と返答している。

 中国と韓国政府は、『門』という超自然的な存在は、国際的な立場からの管理がなされることが相応しい。日本国内に現れたからと言って、一国で管理すべきではない。ましてや、そこから得られる利益を独占するようなことがあってはならなないとのコメントを発表した。】


ゲートが開くのが次は何処かわからないと今泉総理は述べるが、どうやら日本国外にて開く可能性は考えていないみたいだ。

こうして、ゲートの向こう側へと自衛隊が派遣されることになった。

 



所変わってここはゲートの向こう側、つまり異世界の方。

 

【「はっきり申し上げさせて頂きますが、大失態でありましたな。陛下にお尋ねしたい。この未曾有の大損害にどのような対策を講じられるおつもりか?」】

 

この世界にある帝国の元老院にて会議が開かれていた。上記のセリフは、貴族の「カーゼル侯爵」が、皇帝の「モルト・ソル・アウグスタス」に向けていったことだ。

この帝国にては、貴族は誰でも元老院議員になれるわけではなく、よほどの名門として生まれるか、位の低い貴族出身であれば軍人や官僚として多くの功績を示す必要があるとのことである。カーゼル侯爵は後者の方法で成り上がったらしい。

モルト皇帝の方は即位以来、軍事政権を作り諸国を武力によって征服し平和を維持してきたとのこと。しかし、「銀座事件」にて、その兵力の6割を失ってしまったのだ。5万6万とも書かれている歴戦の兵士たちが、それも、ゲートが開いて7日、反撃(自衛隊からの)が始まって2日という短期間である。

この事態に対し、帝国の老騎士「ポダワン伯爵」は、様々な国の兵士を集め「連合諸王国軍」を結成し立ち向かうという提案を出した。彼は【逆賊共は皆殺しにすればよい。皆殺しにして、女子どもは奴隷にしてしまえばよい。街を廃墟にし、人っ子一人としていない荒野に変えてしまえば、もうそこから敵対するものが現れる心配などする必要もなくなる…】との考えからこの結論に至ったのだ。

皇帝は、元老院貴族達の賛否両論の中、ポダワンの提案を採用することにした。

そして、連合諸王国軍と自衛隊たちの本格的な戦いの火ぶたは切って落とされた。



【打ち上げられた照明弾が、漆黒の闇を切り裂き大地を煌々と照らす。

彼らがみずからをして『コドゥ・リノ・グワバン(連合諸王国軍)』と呼ぶ、敵の『突撃』が始まった。】

人間に亜人、魔獣まで加わった数千、数万の大軍。それらと戦うのは、【陸上自衛隊『特地』方面派遣部隊 第52普通科連隊第522中隊】のメンバーだ。

異世界という全く未知の土地とその敵に対しどう戦うか? 陸自の幕僚たちの結論は以下のようなものであった。

 

【そこで彼らは、小説や映画にアイデアを求めることとした。

『戦国自衛隊』は小説をもとより、漫画、挙げ句の果てに新旧の映画版やテレビ版のDVDが飛ぶように売れたと言う。さらにはロードオブリングや、ファンタジーなアニメを求めた幹部自衛官が秋葉原の書店に列を作るという、笑っていいのかいけないのか判らない事態すらおこっている。

宮崎○氏や富野△氏といったアニメ監督や小説家などが、市ヶ谷に集められて参考意見を求められたという話がまことしやかに語られているほどなのだ。】


アニメや小説にかかわる人たちを招いて行われた軍事作戦会議、その結果考えだされた結論はというと

【それは一尉~三尉の幹部と三等陸曹以上の陸曹を集中するという特異な編成であった。】

未開の地においては何が起こるか分からないので、少数精鋭で行こうとのことだ。

【まず隊員達の携行する小銃は64式。集結した戦車は74式だった。】

旧式であるこれらを採用したのは、既に廃棄予定であるが故に出し惜しみせずに使えるからとのことだ。

この辺りは、ブログ主が軍事とかは全く詳しくないので適当に小説の文から推測している。

 

こうして結成された舞台と異世界の軍勢との戦いの様子はというと

【この世界の標準的な武器である槍や弓そして剣、防具としての甲冑では、その戦術はどうしても隊伍を整えて全員で押し寄せるという方法となる。時折、火炎や爆発物を用いた攻撃(魔法かそれに類するものではないかと言われている)も行われているが、射程が短い上に数も圧倒的に少ないため、それほどの脅威にならない。

そのために、どれほどの数を揃えようとも、現代の銃砲火器を装備した自衛隊の前では敵ではなかったのだ。

黒澤明監督の映画『影武者』に、武田騎馬隊が織田・徳川の鉄砲隊を前にたちまち壊滅するという場面が描かれていたが、それよりもさらに映画的に、人馬の屍が丘の麓を埋め尽くす結果となった。】という感じだったという。

戦いは夜間であったが、照明弾や暗視スコープがある自衛隊には苦ではないらしい。

 

【東京そして日本は24時間営業は当たり前の世界だ。昼だろうと夜だろうと、列べられた銃口は挨拶代わりに、砲火を持って彼らを出迎えた。】

 

これにて、「自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」の1話は終了する。自分はブログは初めてなので、こんなんでいいんかと思いながら書いてみたが、面白いならば2話以降のレビューもしていこうと思う

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